代表者

2019年度
第50代理事長
今津 健充 君
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一般社団法人原町青年会議所 事務局

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2019年度 理事長所信

 

一般社団法人原町青年会議所
第50代理事長 今津 健充

 

【はじめに】
 「まち」は生き物です。常に「ひと」という細胞が組織を形成し、中身が入れ替わりながら新陳代謝を繰り返し、その姿そのものを少しずつ変えています。いま現在のこの「まち」の姿は、これまでこの「まち」に関わった全ての諸先輩方が、血となり肉となり、築き上げていただいた結果の姿です。

 そして、いまそのバトンを受け取り、この「まち」の一部である我々、一般社団法人原町青年会議所(以下、原町JC)は、今後この「まち」をどのような姿にしていくのか、模索し続けていかなければなりません。
 また、同時に我々はこのバトンを次の世代に受け渡す責務があります。
 そのために、震災から8年が経過し、平成から新たな年号に変わる、新しい時代に切り替わろうとしているいまこの瞬間に、我々には何ができ、何を次の世代に繋いでいけるかということを常に考えていく必要があります。

 

【地域創生と機会創出】
 この「まち」が活気ある「まち」であること。この「まち」に住む者、この「まち」で働く者、この「まち」に何かしらの形で関わる者。生き物であるこの「まち」を形成するすべての「ひと」にとって共通する命題です。
 残念ながら、この地域に限らず、地方都市においては、都心に比べ多くの面で選ぶことのできる選択肢には限りがあります。これはどの地方都市でも抱えている宿命であり、避けては通れないことです。つまり、経験できることにも限りがあり、機会損失につながっていることは否めません。我々原町JCには、この選択肢を増やすべく機会を創出し、その機会に多くの「ひと」を巻き込むことで、この「まち」に活気を与える、すなわち地域創生の一助となる運動をしていく必要があります。
 特に、子供たちが小さい頃から様々な機会に触れることで、大きな刺激を受け、感性を育てる機会を一つでも多く創ることは非常に重要なことです。また、小さい頃から「まち」との繋がりを持ち、意識することで、いまよりもっと、この「まち」を好きになり、この「まち」で育ったことに誇りが持てる。次世代を担う子供たちへの機会創出を通し、子供たちを中心に活気の輪を広げていく、そんな潮流が創れれば、今後もこの「まち」が活気のある「まち」であり続けることができるのです。

【地域創生を支える組織力の向上】
 興味のない言葉には誰も耳を傾けません。原町JCがこの「まち」で評価を受けていなければ、我々が発信することに価値は生まれませんし、運動に対しても理解を示してもらうことはできません。
 地域創生と機会創出を実現するためには、まず我々原町JCが運動を進めるにあたり、会員一人ひとりがJC内で力強く活動するための土台となる盤石な組織づくりが必要なのです。
 また、これまで蓄積されてきた組織としての経験や発想力、演出力、運営力などを、JC活動を通し更に磨きをかけ、運動を通してその成果を地域に還元することも重要です。
 地域を支える青年経済人の集まりとして、会員がJC活動に参加することが、個人の修練の場となり、逆に、原町JCは、会員に対し修練の場を提供しなければなりません。
 これまで我々が培ってきた英知をすべての会員に公正、公平、平等に提供し、会員一人ひとりに貢献する組織であり続けるために、日々の活動、運動を通し、地域創生を支える組織力の向上が必要です。

【人材育成】
 この「まち」の財産の一つは、若い力。それはすなわち他ではない、我々一人ひとりがこの「まち」にとっての財産です。一つの生き物である「まち」は、入れ替わる細胞、つまり若い力がなければ、身体はやがて老いていき、いずれは朽ち果ててしまいます。
 先にも述べたように、活気のある「まち」を創るため、我々が地域創生の一助となり、機会を創出する必要がありますが、では、そのために若い力である我々会員一人ひとりが、具体的に何をすべきなのでしょうか。
 その答えは誰かが持っているわけでも、誰かが教えてくれるわけでもなく、絶対的な答えがあるわけではありません。そのためには、会員一人ひとりが誰かに何かを言われて動くのではなく、自分自身で考え、行動する力を身につけるべく、成長を続けていかなくてはなりません。
 会員の修練の場である青年会議所には、自身の分野で活躍するこの「まち」の若い力が集結しています。その会員が持っているポテンシャルや技術、知識などを集約し、また、外部からも積極的に多くの情報や知識を取り入れることで、個人知を共有知に代え、お互いが成長を遂げ、個人の意識を変革する機会につながります。そこから新たな気付きやアイデア、発想が生まれ、JC活動を通し、個人が成長すれば、原町JCとして地域創生に繋がる運動が可能となります。

【Quality of Action.】
 我々が1年間の中で行える運動には限りがあります。一つ一つの事業によって与えられる影響は小さいかもしれません。
 また、それぞれ仕事や家庭などの基盤を持ち、様々な事情の中で行う活動において一日一日が非常に貴重です。その貴重な時間を割いての活動である以上、その質にこだわった運動をしなければなりません。そのためには自身の活動に責任を持ち、同時に他の会員や携わっていただくすべての方々にリスペクトを持ちながら活動し、運動していく必要があります。
 1年という短い期間に最大限の成果を出す。つまり、Quality of Action.を意識した運動を心掛けます。

【新しい風と会員拡大】
 「ひと」の数だけ人生があります。経験してきたこと、見てきた景色、感じてきたこと、すべてが異なります。それは、本人からすると当たり前なことでも、他人にとっては新たな発見につながることも多くあります。 普段意識することはないかも知れませんが、この「まち」にいる「ひと」は、この「まち」に関わったからこそ出会えた「ひと」たちなのです。
 この出会いを大切にし、一つでも多くの経験を集結させること、つまり会員拡大は原町JCがさらなる貴重な成長の場となるための必須事項です。また同時に、会員一人ひとりがその成長の場の提供者となることを意味しています。そのような意識を持つことで会員それぞれに相手をリスペクトする思いが醸成されていき、我々の持つ力が強力なものになっていきます。
 このように、JC活動に意義と自分自身の役割が見出だせれば、会員拡大運動も義務ではなく、個人のため、「まち」のため、広めていくことができるのです。

【地域発信と相互理解】
 この「まち」は唯一無二の経験をしました。決して望んでいたことではありませんが、東日本大震災とその後の原発事故によって経験したことは、現在進行形で世界的に発信すべき重要な事項です。
 一方で私は震災後、地縁も血縁もない状況からこの「まち」にお世話になることとなりました。そのような立場から、日々強く感じることが2点あります。
 一つは、この「まち」の実情が広く正確に伝わっていない。もう一つが、実情が広く正確に伝わっていないことが、この「まち」の「ひと」に理解されていない、ということです。
 誰しも日々の生活が重要であり、他の地域に目を向けることはなかなか難しいと感じます。我々はこの実情を正しく理解し、この発信すべき重要事項を我々が工夫とともに発信し、同時に次世代へ語り継いでいく必要があります。 また、こうした実情に負けることなく、この地域に根付く魅力がたくさんあります。
 同時に、地域創生に向け力強く運動する原町JCの姿そのものをより多く、より広く伝えていくために我々は情報発信をし続けていく必要があります。

【創立50周年に向けた準備】
 原町JCは2020年に創立50周年を迎えます。40周年からの10年間に東日本大震災と原発事故いう大きな転機が訪れました。45周年を迎えた際には、震災からの復興と再生に向けた展望を力強く掲げました。震災から8年が経過し、震災前の姿に徐々に戻りつつあります。しかし、この「まち」がこれからどのような発展を遂げようとも、震災前とは違った姿になることは間違いありません。 原町JCがこの10年間に歩んできた道程を振り返り、次の10年間にどのような方向に進んでいくべきか、いま、この「まち」の一部である我々が1年間をかけて多くを議論し、考えていかなければなりません。会員一人ひとりがこの「まち」の未来に向け、考える1年間にしていく必要があります。

【結びに】
 我々はこの「まち」の未来に触れている。
 この「まち」の一部である我々が、原町JCという成長の場に、志を同じうする若い力として集結し、地域創生に向けた運動を起こすことで、この「まち」の未来を創っていくのです。そのために、会員一人ひとりが自分自身で考えること、つまり「自考力」を持ち、行動を起こすことが重要です。
 この「まち」の未来のために一つでも多くの種を蒔き、受け取ったバトンを次の世代に渡せるよう、我々原町JCはこの1年間、運動していきます。


※「まち」・・・我々が生活をするこの地域に主眼をおき、所信の根幹を成す舞台の単位として「」で括り強調した
※「ひと」・・・所信を実現する登場人物・主役として、関わる全ての人々に着目し、関りを成す単位として強調するため「」で括った。
※JC・・・Junior Chamberの略 青年会議所の意。
※地域創生・・・地域の人口減少に歯止めをかけるとともに、地域の活力をあげることを目的とし、地域で生活することの価値を上げることに繋がる。
※機会損失・・・チャンスロス。本来得られたであろう利益を、その機会を逸したことにより失ってしまうことを指す。
※活動と運動・・・活動が個の行動であるのに対し、運動は組織体の行動である。
※Quality of Action.・・・一人ひとりの人生において、その内容の質や社会的な関り合いなどから、充実した自分らしい人生を送れているかを測る尺度として、Quality of Life.という言葉がある。この所信ではその人生をJC運動へ置き換え、敢えて英語表記のQuality of Action.という言葉を選んだ。

 

 

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