理事長所信 - 一般社団法人原町青年会議所

代表者

2018年度
第49代理事長
高橋 良輔 君
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一般社団法人原町青年会議所 事務局

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2018年度 理事長所信

 

一般社団法人原町青年会議所
第49代理事長 高橋 良輔

 

【はじめに】
 一般社団法人原町青年会議所(以下、原町JC)は南相馬市と飯館村を活動エリアとし、48年もの間、地域のために様々な事業を展開してまいりました。また我々が住まう地域は、2011年東日本大震災の発災から着実に復興の道のりを歩み続けています。

 我々の地域は、古くから息づく文化や歴史と共存している一方で、復興の実現という未来に向かって状況が変化し続けています。地域に根付く伝統を、未来を担う子供達を始めとする多くの人々に広めて継承していくことは、もちろん重要なことです。しかしながら、地域の問題や現状を認識し、時代の流れを読み取り、未来はどうあるべきか考えることも、我々の責務であります。
 青年会議所の綱領は、「明るい豊かな社会を築き上げよう」で終わります。では、何を以て明るい豊かな社会が創造されるのでしょうか。それは青年会議所運動の神髄でもある「市民意識変革」によってなされるものと私は考えます。市民の意識を変革する我々は、そこに住まう人々が希望を持つことのできる地域の創造に向けて、新たな価値を創造していく必要があります。しかしながら、ただ価値を創造し、ただ遂行するだけではいけません。市民の共感を得られるような事業を展開することにより、意識の変革はなされていくのです。そして、ここに住まう人々が希望を持つことのできる地域の創造には、若い発想力と実行力が必要となるのです。

 

【地域の魅力の発信】
 一千有余年にわたり受け継がれている国の重要無形民俗文化財、相馬野馬追は、震災発災の年も途切れることなく開催してまいりました。これまで原町JCでは、この古くから継がれている地域の宝である伝統文化を、同じく地域の宝である次代を担う子供達に描いてもらうことにより、地域の魅力を発信してまいりました。
 当地域は復興に向かう道半ばではありますが、この現状がメディア等で発信されることが少なくなってきていることは事実です。この地域の現状を伝え続けていくことは、とても重要なことです。本年も「野馬追の里南相馬 ~子どもたちが描くふるさと絵画展~」を通し「地域の魅力」そして「地域の宝」を内外部に広く発信し、復興への拍車をかけてまいります。

【青少年の健全なる育成】
 これまで当青年会議所では長きにわたり青少年の健全なる成長のために、様々な事業を実施してきました。中でもわんぱく相撲は、23年間と長きに渡り実施しております。本年も子供たちの健やかな成長のため、「スポーツとしての相撲」を通じ、「礼」を学び、「努力する」ことや「思いやり」等、社会生活に必要な徳性の涵養の場を設けるとともに、子供たちに夢や励みを与えることにより、心豊かな青少年の育成を実現します。また本年は、わんぱく相撲福島ブロック大会を主管させていただきます。福島県内の多くの子供たちが成長できる機会も創出してまいります。
 そして、この地域の未来を担っていくのは、この地域に住まう子供たちであってほしい。健やかなる成長に尽力することはもちろんですが、この地域に対する愛郷心を育むことも必要です。地域の文化に触れ、誇りを持つことのできる人財育成事業を展開してまいります。

【市民の政治参画意識の醸成】
 南相馬市では2018年1月に南相馬市長選挙が開催されます。これから4年間にわたりこの地域を牽引するリーダーを選出する、命運がかかる極めて重要な選挙となります。我々青年会議所は公開討論会を開催し、リーダーとなる候補者がどのようなビジョンを持っているのか、声を広く市民に届ける義務があります。
 この地域を創造していく主役は誰でしょうか。それは市民一人ひとりです。では、どれだけ多くの市民が、地域の将来について真摯に向き合っているのでしょうか。昨今では、選挙における投票率の低下や、政治への無関心がよく聞かれます。市民のレベル以上に政治のレベルは上がりません。一人でも多くの市民が当事者として、政治へ参画する必要があるのです。公開討論会の開催にあたり、多くの市民に対して選挙の重要性を訴えかけ、政治への参画意識を醸成してまいります。

【地域の明るい未来を創造するビジョンの策定】
 2020年は、この地域にとって大きな転換期になると私は考えます。一つに日本において東京オリンピックが開催されることが挙げられますが、日本政府が「復興・創生期間」を平成28年(2016年)から平成32年(2020年)までと位置付けたことも理由として挙げられます。政府は10年間の復興期間の「総仕上げ」に向けて、被災地の自立につながり、地方創生のモデルとなるような復興を実現することを目指すとしており(*1)、実際にイノベーション・コースト構想も実現に向けて動き始めています。
 また、当青年会議所としても2020年には創立50周年を迎えます。創立45周年以降、地域の現状を知るセミナー・シンポジウムの開催や、市外地の視察等、様々な事業を開催し見聞を広めてまいりました。その一方で、人口減少や、IターンUターン促進の実現等、様々な課題も山積しております。
 50周年という節目に新たなスタートを切るためにも、地域の現状や問題を認識しつつも、これまでの学びや経験を活かし、原町JCとして一つの指針となるビジョンを作成にとりかかる必要があります。そしてこの若い発想によりつくられた新たな価値を、青年会議所だけに留めず、「行政への提言」「市民と共有」をしていくことにより、新たな扉が開かれていくのです。

【地域を担うリーダー達が地域を変える】
 我々は青年会議所の会員としてはもちろん、会社を背負う青年経済人として、何より地域を担うリーダーとしての素養が求められています。では、リーダーとはどのような人物なのでしょうか。私は「周りの人々を巻き込み、率先して行動する者」であると考えます。青年会議所には、「機会の創出」「機会の提供」「機会の中に身を投じる」と、あらゆる機会があります。これらの機会を自身の修養として捉え、青年会議所を卒業しなければならない40才までという限られた時間の中で、自ら進んで挑戦し様々な修練を重ねることができれば、地域のみならず自身の会社も良い方向へ進んでいくのです。青年会議所の知識を学ぶことはもちろん、経営者として、またリーダーとして、自らを磨き上げることができる事業を展開し、地域を担う人材を育成してまいります。
 そして、そのような人材はこの地域に多く求められています。同じ価値を共有する仲間、志を同じうする同士が増えれば増えるほど、その分地域はより良くなっていくのです。一人でも多くの仲間を迎え、運動の輪を広げていけるよう、会員拡大に取り組んでまいります。

【地域を牽引する、地域に誇れる組織として】
我々の運動を力強く発信していくためには、盤石な会議運営ができる体制が要されます。また、会員同士・諸先輩方との交流、そして諸団体との連携を取り情報を共有し繋がりを強固なものとすることにより、地域に必要とされ誇ることができる組織を形成することができます。また、近年は世界中に容易に情報発信することが可能になりました。地域の現状を考慮しながら時代の変化を読み、最善の情報媒体を通し我々の運動を発信していくことは、原町JCのブランディングの向上にもつながります。存在価値が高めることができれば、必然的に組織の価値は上がります。これまでの長き伝統を重んじながら、これからも青年会議所の価値を高める運営をしてまいります。

【結びに】
 「青年会議所の事業」は、その事業対象者の意識を変革する、または成長の機会を与える、あるいはPositive Changeをもたらすものであると考えます。では、「青年会議所」とは何をするところなのでしょうか。私は「自身の意識を変革するところ」であると考えます。
 戦後まもなく完成された日本最古の青年会議所設立趣意書である「東京青年会議所設立趣意書」は次の一文で始まります。
 
「新日本の再建は我々青年の仕事である。」

 この言葉が示す通り、この地域の再建は我々青年の仕事です。変革者である我々が能動的に行動を起こし、あらゆる困難に立ち向かい成功や失敗の経験を繰り返し、徳を積み重ねていくのです。自身の意識が変われば、間違いなく取り巻く環境も変わります。青年会議所に利用されるのではなく、青年会議所を使い倒してほしい。自己の成長のため、そして希望溢れる地域の明るい未来のために。

(*1 : 『「復興・創生期間」における東日本大震災からの基本方針』より 平成28年3月11日閣議決定)

 

 

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